48:第A話(13話)―――佐天「さ! 走ろうよ!」 香焼「・・・・・・そうだね」クスッ[sage]
2011/08/25(木) 00:50:45.65 ID:Jhet7Q0e0
―――とある日、AM05:40、学園都市第7学区、とある(イカレ自動販売機在中の)公園・・・・・
この街は早朝でも心地良い気質である。コンクリートジャングル故に暑そうなイメージがあるがそうでもない。
流石は科学の街。大型の空調管理機だかシステムだかで天候以外は操作できるらしい。
香焼「そんな所が嫌われるのかもしれないけどね」ハハハ・・・
自然の理に反してる、と邪険にする反科学信仰な輩もちらほら。非常に馬鹿馬鹿しいと思う。
さておき、このランニングには二つの意味がある。
一つは先と同じように魔術的な体調管理・調整の様なモノ。もう一つは純粋なトレーニングとしてである。
自分は周りの連中とは違い、身体が小さく魔術師としてもまだまだ未熟。一武道家としても(短刀使い・天草式体術など)ヒヨっこ。
要するに『努力』しなければ、周りの『天才』達に取り残されてしまうのだ。
香焼「・・・・・・こういう考えしてると、また怒られるな」タッタッタッタッ・・・
こういう事をポロリ口溢すと、主にアニェーゼ、アンジェレネが僕を叱る。
何でそんなに必死になって怒るのか分からないってくらい怒る。ホント勘弁してください。
・・・・・寸・・・・・
少し遠出をしようと、第7学区南部の公園の方まで足を伸ばす。自分が最愛とよく待ち合わせするイカレ自販機の公園。
園内の中枢にある自販機が見えた辺りで時計を止め、財布を取り出した。
香焼「・・・・・・あれ?」ピタッ・・・
人影。
こんな時間に公園にいるのは、早朝散歩が趣味な老人か公園を根城にしている浮浪者くらいだろう。
よくよく目を凝らすと・・・・・・
香焼「・・・・・・佐天さん?」キョトン・・・
柵川中学に通ってるという自分と同学年の女の子。以前、この公園で最愛と一緒に仲良くなった。
佐天「ん・・・・・・あれ? 香焼くん?」キョトン・・・
水色のジャージにポニーテール姿。普段の姿とは90度くらい違って見える。
香焼「えっと、おはよう」テクテク・・・
佐天「あ、うん。おはよう。どうしたの?」キョトン・・・
香焼「まったく同じ事聞きたいっすけど。自分は早朝ランニングってとこだよ」クスッ
佐天「ハハハ。私も同じだよ」クスクスッ
何とまぁ、意外な同好の志がいたものだ。
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