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533:第E話(17話)―――サーシャ「とりあえず、ホームセンター行きたいです」 香焼「仕事で来たんでしょ」[saga]
2011/09/14(水) 18:15:20.47 ID:fA4FX24l0
 ―――とある1日目、PM03:00、ロシア・モスクワ、プーシキン造形美術博物館、館内・・・・・








救世主ハリストス大聖堂の北、ヴォルホンカ通りをはさんだ場所にあり、ヨーロッパ最大の美術館……プーシキン記念美術館。
サンクトペテルブルクにあるエルミタージュ美術館に次いで世界2位の収蔵品数約10万点を誇る。

その館内に収蔵されている『とある絵画』の前で一人のスーツ姿の男性が、サングラスを外しそれを観賞していた。
見目中年に思えるその男性。優しそうな、しかし威厳のある風貌。
彼の周りに沢山の人が居れば絶対にその威圧感(オーラ)に気付くだろう。だが生憎、人の数は少ない。
精々絵と若造りが好きな中年サラリーマンくらいにしか思われていないのだ。その証拠に外国人観光客は彼に挨拶すらしない。

観賞を始めて数分後……彼に近づく足跡が二つ。男は振り向かず、ゆっくりとサングラスを掛けた。


ワシリーサ「あら、ごめんなさい。待たせてしまったようね」カツカツ・・・

??????「いや、そんなに待ってはないよ。私も今来たところだ」チラッ・・・

サーシャ「…………、」ペコッ・・・

??????「ん? この子は?」ジー・・・


彼女が連れと一緒に現れるのは珍しい。


ワシリーサ「んー……私の娘よーん♪」フフッ

サーシャ「ふざけんな糞ババア」ギロッ・・・

??????「ハハハハ。面白い冗談だ。ワシリーサ、ちゃんと紹介してくれよ」クスクスッ

ワシリーサ「んもー。ツレないわねぇ……まぁ私の部下でボディガード……いえ、同じ教会のシスターよ」チラッ・・・

サーシャ「こ、こんにちは……サーシャ・クロイツェフです」ペコッ・・・


緊張した面持ちで男に挨拶する少女。男性と女性は顔を合わせ苦笑した。


ワシリーサ「サーシャちゃん。そんなに緊張する事ないわよ。彼もまた私達の洗礼を受けた教徒、所謂『同志』なのだから」フフッ

??????「ふむ。クロイツェフ……御両親は君が生まれた瞬間『色々』間違えたのかい? それとも産科医の『診断ミス』かな?」クスッ

ワシリーサ「んもー。ヴァロージャったらー。セクハラよーん」ペシッ!

ヴァロージャ「ハハハハ。ジョークだよ。気を悪くしないでくれ、サーシャ」ナデナデ・・・

サーシャ「い、いえ。気にしません。首し……ヴァロージャさん」アタフタ・・・


彼女は此処でのタブーを思い出し、急いで口を紡いだ。
だがヴァロージャと呼ばれた男はそのタブーをさほど気にせず、気さくに微笑み、少女の頭話優しく撫でた。





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