538:第E話(17話)―――サーシャ「とりあえず、ホームセンター行きたいです」 香焼「仕事で来たんでしょ」[saga]
2011/09/14(水) 21:36:13.97 ID:fA4FX24l0
男の話は進む。
ヴァロージャ「まぁ今更紛争の経緯などは話さない。長くなるし、子供に聞かせられない話もあるからな」
サーシャ「はぁ」ポリポリ・・・
ヴァロージャ「とりあえず、現状の問題……ワシリーサ。君を頼る理由を言おう」
ワシリーサ「はいはい。おばちゃんに話してみなさい」フフフ・・・
茶目っ気を見せるワシリーサとは対称に、至って真面目な表情を崩さないヴァロージャ。
ヴァロージャ「まず、我々(ロシア)はドニエストル側だ。そして敵……というのもCIS(独立国家共同体)内なので語弊はあるが」
ワシリーサ「要はモルドバ政府という事ね」
ヴァロージャ「ああ……しかし、大きく見ればウチ(ロシア)とEU(欧州連合)・合衆国が睨み合ってる形となる」
WWU(第2次世界大戦)の名残か。未だに東西で冷戦紛いの事をしている。
多分、自分が生きている間でも解消する事の無い問題なのだろう……サーシャは内心苦笑した。
ワシリーサ「それで?」
ヴァロージャ「ふむ。これは睨み合いでなくてはならない問題なのだ……何故だか分かるかい?」チラッ・・・
サーシャ「……第3の解答ですが、ルーマニアでしょう。失礼ながらそのくらいは幼稚園児でも分かります」
ヴァロージャ「ハハハ。これは手厳しい。うん、西側に身を売った狗……おっと、君の前でそんな言い方はいけないな。兎角、ルーマニアだ」
ソ連・WTO(ワルシャワ条約機構)の表上の崩壊後、NATO(北大西洋条約機構)に乗り換えたルーマニア。
主に暗躍・工作活動で我が国と対立している。
ワシリーサ「ふーん。ルーマニアねぇ……大体読めたわ」フフフ・・・
ヴァロージャ「流石話が早いな。だがもう少し続けよう。まだ彼女はピンと来ていない様だ」ポンッ・・・
サーシャ「え、あ、すいません」ショボーン・・・
ヴァロージャ「いいや、構わない。この程度で分かれと言う方が無理だ……ワシリーサが敏感なだけだよ」フフッ
ワシリーサ「あらエッチぃ。奥さんと娘さんに言いつけるわよー」ニヤリ・・・
ヴァロージャ「続けよう。つまりは、今回の厄介事は我が国と彼の国の問題となっている」ジー・・・
ワシリーサ「あらら。無視するのね。おばちゃん悲しいわー」ムムム・・・
ちょっと黙ってろ。
サーシャ「第1の確認です。とりあえずモルドバ・ドニエストル内紛の代理工作としてロシア・ルーマニアが対立している」
ヴァロージャ「肯定だ。代理工作、というよりも牽制し合いだがな……その辺は君が知る必要はない」ポリポリ・・・
子供扱いか……だが『彼』にそうして貰える内は華だ。甘んじよう。
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