583:第E話―――サーシャ「とりあえず、ホームセンター行きたいです」 香焼「仕事で来たんでしょ」[saga]
2011/09/17(土) 19:58:22.65 ID:Ee66Y1gU0
そろそろ食事を終えようかという時、大尉殿が話しかけてきた。
大尉「サーシャ。いつから『この世界』にいる?」ジー・・・
サーシャ「え? あ、はい。第1の確認ですが、『この世界』とは、その……えっと」タラー・・・
大尉「ふむ……では質問を変えよう。初めて『処女』を切ったのはいつ頃だ?」
サーシャ「…………、」ジー・・・
覚えていない。幾多の魔術師・異端者を葬ってきたのだ……あまり昔の事を思い出したくない。
大尉「そうか。すまない」モグモグ・・・
サーシャ「いえ」モグモグ・・・
大尉「それじゃあ別の質問。学校はどうしてるの?」
サーシャ「第2の解答ですが、一昨年くらいまでにモスクワの修道院で高校課程相応までは終えました」
大尉「飛び級というヤツかしら? それは凄いわね……でも質問に応えてないわよ」フフッ・・・
サーシャ「え?」ポカーン・・・
大尉「勉学ではなく『学校』よ。貴女の歳なら今は中学校に通う頃でしょう」
サーシャ「…………、」フム・・・
そんなモノ、知らない。
大尉「そう……私は教会の云々は知らないけど、意外と腐っていたのね」スッ・・・
サーシャ「否定はしませんが……肯定も出来ません」ジー・・・
大尉「そういう答えは可愛くないわよ。達観し過ぎね」ハハハ・・・
乾いた笑いを溢す大尉殿。何故、そんな児童相談員の様な質問ばかりするのだ。
大尉「サーシャ……今の私の質問は『常識』だ。違うか?」
サーシャ「……分かりません。ですが否定はしません」
大尉「子供に武器を……まぁ武器ではないかもしれないけど、危険な事をさせる世界はオカシイとは思わないかしら」
サーシャ「その点は同意します。ですから、第1の補足として、その様な世界にしない様、少しでも我々が」
大尉「自分が勘定に入っていないのか。まるで機械だな」ハァ・・・
憐みの目。ヴァロージャさんにもその目を向けられた……だが私は折れない。
彼女達を否定はしないが、己も否定しない。
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