584:第E話―――サーシャ「とりあえず、ホームセンター行きたいです」 香焼「仕事で来たんでしょ」[saga]
2011/09/17(土) 20:18:34.94 ID:Ee66Y1gU0
物思いに耽っていると、大尉殿は既に食事を終えていた。私も早めに切り上げねば。
大尉「急がなくても良い。ゆっくり食べなさい」クスッ・・・
サーシャ「い、いえ。すいません」パクパク・・・
大尉「……可愛いのだか、恐ろしいのやら」ハハハ・・・
大尉殿の話を片耳に、食事を全て掻き込んだ。
サーシャ「―――ごちそうさまでした。とても美味しかったです」ペコッ・・・
大尉「うん。そう言って貰えると配膳係が喜ぶよ……軍曹、トレーを頼む」フフッ
軍曹「了解です」コクッ・・・
大尉「……さて、サーシャ。先の話は忘れろ」
サーシャ「え?」ポカーン・・・
大尉「私と貴女では根本からして違う事が分かった。文句は魔女(ワシリーサ)に言う事にする」
意味深な事を告げ、苦笑する大尉殿。さて、とコーヒーを淹れに立ち上がった。
大尉「砂糖とミルクは増し増しよね?」チラッ・・・
サーシャ「……肯定です」コクン・・・
大尉「ふふっ、素直で宜しい……そういえばサーシャ」Pi!
サーシャ「はい」
大尉「上司や同僚はいる様だが『友達』はいるのかしら?」ジー・・・
サーシャ「第3の解答ですが……多分、います」コクッ・・・
刹那、大尉殿の腕が止まり『嘘!?』みたいな目を私に向けた……心外だな。
大尉「あはは。ごめんなさい……いや、でもよく友達を作れたわね。仕事仲間じゃなくてよ?」
サーシャ「肯定です。第2の補足として、教会繋がりで色々と……アチラが友達と言ってくれるんです」ポリポリ・・・///
大尉「そう……良かった。殺戮人形では無いのね。安心した」フフッ・・・
サーシャ「それは否定できませんが、人形ではありませんよ……御心配、感謝します」ペコッ・・・
大尉「いえいえ。当たり前の事を言ったまでよ……コーヒー、置くわね」コトッ・・・
良い香りがする……こんなコーヒーを淹れられる人間になりたいものだ。
しかし、彼女は見た目や職務と裏腹に、非常に人間味のある大人だと感じる。久しぶりに常識的な『非常識』に会えた。
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