589:第E話―――サーシャ「とりあえず、ホームセンター行きたいです」 香焼「仕事で来たんでしょ」[saga]
2011/09/17(土) 23:29:53.11 ID:Ee66Y1gU0
しかし私情は挟んでられん、と大尉は続けた。
大尉「特尉の自己判断で『何らかの連絡手段』を見つけられた場合は、それを用いても構わん」
サーシャ「と、いいますと?」
大尉「仲介役のPCや携帯、他に協力者がいるならその者の通信機等で、という意味だ。後で私達の部隊への連絡方法を教える」
サーシャ「感謝します」
軍曹「では次に、脱出方法です。これは『目的のモノ』が有るか無いかでケースが変わります」スッ・・・
・有……『ホテル・オホータ』の同志に渡し、第23学区から通常の空路で帰国。
・無……自力で横須賀基地まで退却。
サーシャ「第1の感想ですが、待遇が大分違いますね」
大尉「当たり前だ。負けた上に楽して帰れると思うなよ。観光を楽しみたかったら無事成功させる事だな」
サーシャ「……御尤もです」
大尉「うん。ただ……この『同志』というのが良く分からない。正直、私は信用して無いぞ」
サーシャ「何故です?」
大尉「今はまだ『勘』の段階だ。探りを入れている最中でな……兎角、安易に心を許すな。良いな?」ギロッ・・・
サーシャ「了解です……では第2の提案として、私が『ブツ』を持ってそのまま横須賀まで逃げましょうか」
大尉「最悪、それも頭に入れといてくれ。何か分かり次第、私の隊からも使者を送る。何としてでも特尉と合流させ、報告させよう」
サーシャ「感謝します」
とても心強い。
大尉「さて……以上か、軍曹」チラッ・・・
軍曹「はい。後はヘリの中でお伝えする事だけです」
大尉「宜しい……では特尉。少し休め。仮眠を取りたいなら寝ても良い。後で起こそう」スッ・・・
サーシャ「大丈夫です。休憩だけで足ります」
大尉「分かった……では、軍曹。ライディノフ一等兵。皆にプランを伝えに行ってくれ」
了解です、と軍曹殿と書記官はプレハブの外に出て行った。
残った大尉は首を数回回し、コーヒーを一啜り。そして私を見て……溜息の様な、失笑の様な、複雑な顔をした。
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