過去ログ - あまくさっ!? 〜ただいま。〜
1- 20
647:第E話―――サーシャ「とりあえず、ホームセンター行きたいです」 香焼「仕事で来たんでしょ」[saga]
2011/09/23(金) 20:49:53.61 ID:OY42Yv3r0
タクシーを拾って数分後、アレイスター=クロウリーが居ると噂される『窓のないビル』の全高が見えてきた。
威圧感……というよりも、不自然さ。アレを見ていると不快になる。まるで神々に逆らって建築されたバベルの様だ。

そんな暗い思考とは逆に、タクシー運転手の話は止まらない。
この街の昔話や、自分が此処で運転手を始めた経緯、更には離婚した妻との思い出話まで……黙ってくれないだろうか。
正直、早口過ぎるのと方言(べらんめぇ口調)が強くて聞き取れないです。


運ちゃん「―――てな事でよぉ……おっと、退屈だったかな?」チラッ・・・

サーシャ「い、いえ……その、第1の訂正です。日本語話せるとは言いましたが、やはり慣れていなくて」アハハ・・・

運ちゃん「そうか。悪ぃ悪ぃ。あー、目的地は第3〜第14間のホテルだったな?」

サーシャ「肯定です。再度、第1の要望ですが出来るだけ急いで下さい」

運ちゃん「あいよー。そうだ、お嬢ちゃん飴舐めるか? 黒飴ナメナメってな」スッ・・・


真っ黒い飴。何だコレ?


サーシャ「え、えっと……、」タラー・・・

運ちゃん「あ、そっか。ガイジンさんには馴染は無ぇよな! そんじゃあ煎餅やるよ! ほれ!」スッ・・・


もう相手するの疲れるから、全部ハイハイ言っておこう。
だがしかし、自分の事ばかり話す相手にこの方法は禁物。余計調子に乗り出した。マジ五月蠅い。
実は昼間の騒ぎは宇宙人の仕業だとか、オーツク河(オホーツク海)に関して日本の政治家はヘタレ過ぎるとか、知るかっての。

だがまぁこのまま何事も無く目的地まで着ければ問題は無い。我慢しよう……そう考えて話を流し続けて数分後……異変が起こる。


運ちゃん「―――そんでな! って……ん?」ジー・・・

サーシャ「…………、」チラッ・・・

運ちゃん「おろ? 故障信号? おかしいな。昼間チェックしたばっかなのに」ウーン・・・

サーシャ「……大丈夫ですか?」タラー・・・

運ちゃん「ライトが落ちかけてるって事ぁバッテリー系か? 困ったなぁ……お嬢ちゃん、急ぎなんだろう?」チラッ・・・

サーシャ「はい」ムゥ・・・

運ちゃん「ふーむ……ちょっと待ってろ。今同業者呼んでやる。近くに居るヤツ呼びゃすぐさ」ハハハ


一応、気前は良い人みたいだ。見識を改めてやろう。


運ちゃん「もしもし。此方17号車、応答を……え?」タラー・・・

サーシャ「……まだ、何か?」

運ちゃん「あー……無線も落ちたか。そんじゃ携帯で・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あらら?」タラー・・・

サーシャ「…………、」ダラダラ・・・

運ちゃん「……駄目だ。通じねぇ。オカシイなぁ。何で携帯のアンテナが立たねぇんだ?」ウーム・・・


色々弄くり回している様だが、無駄らしい……私も困った。





<<前のレス[*]次のレス[#]>>
1002Res/1177.93 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice