649:第E話―――サーシャ「とりあえず、ホームセンター行きたいです」 香焼「仕事で来たんでしょ」[saga]
2011/09/23(金) 21:53:48.41 ID:OY42Yv3r0
色々怒鳴り立ててやりたい所だが……愚痴も言ってられたい。
私が車から飛び出したのに気付いた一人が、ダッシュで駆けてきた。
しかもソイツはインカムの様なモノを着けているのか、何やらボソボソと口を動かしている。応援を呼ばれたか。
兎角『ビル』の位置から現在地は把握できる。路地裏に飛び込んでやり過ごそう。
御坂.jp「春子。威嚇射撃を、と追跡するミサカ13577号はスナイプ係のミサカ14510号に指示します」タッ・・・
御坂春子「了解っ」グッ・・・
数歩先の地面が削れた。スナイパーが撃ってきたのだろう。だが、当てる気は無い様だ。
サーシャ「でも……それも今だけ」チッ・・・
時間が経てば身体に当てて行動不能にさせようとするだろう。兎に角スナイパーが厄介。そう考え、裏路地の更に奥へ奥へと進んだ。
そこは第10学区の様に浮浪者や不良の巣窟となっている場に見えたが、構ってなどいられない。
後方からは未だに彼女達の一人が追って来てる。
御坂.jp「漢子……其方に……見えましたか? と先方の18456号に確認を取ります」チラッ・・・
御坂漢子『現在ビルの上……見えた。13577号が走ってる12m程先のコートを着た少女だな? とミサカは返答します』ジー・・・
御坂.jp「肯定です」コクッ・・・
御坂漢子『では、全く人気の無い路地かビル内に入ったら援護に入りましょう。とミサカはビルの上から並走します』タッ・・・
御坂.jp「了解。妹(10032号)達が来る前に片付けちゃいましょう……では後ほど」Pi!
後方の一人は一定の距離を保ちつつ離れない。多分、此方に主たる攻撃手段が無いと分かっている故だろう。
私の純粋な体力など正直、大した事は無い。彼女がその気になれば身体の大きなアチラが有利な筈だ。
サーシャ(近接戦なら行けるか?)ムゥ・・・
サシの勝負となれば話は別だ。一応、杖(バールの様なモノ)は隠してあるのでやれるかもしれない。
そう考え、人気の無さそうな建物へ跳び込んだ。無論、彼女もついてくる。
ドアノブを壊し、更にその先のドアノブをも壊して、どんどん奥へ進む。
そして真っ暗な部屋に入る。これはチャンスと、真横に飛び、彼女がこの部屋に入ってきた瞬間奇襲を掛けようと杖を構えた。
サーシャ「フー……ふー……、」タラー・・・
数分待った……だが、入って来ない。
サーシャ「警戒、してるんでしょうか」ダラダラ・・・
ではこのままこっそり、この部屋から抜けよ――――
御坂漢子「ドチラへ?」ウォン・・・
サーシャ「ッ!!?」ビクッ!!
―――……目の前に、彼女が居た。先の彼女か分からぬが、彼女が居た。最早自分でも何を言っているのか分からない。
スコープらしきものが青白く光り、私を見詰めている。多分アチラからは此方が丸見えなのだろう……これは拙い。
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