666:第E話―――サーシャ「とりあえず、ホームセンター行きたいです」 香焼「仕事で来たんでしょ」[saga]
2011/09/24(土) 02:29:42.82 ID:ptH58nqY0
不安を抱きながら、大男を見詰める。逆に優男達は安堵の表情。
緊張が走る中、徐々に大男の声が大きくなってきた。
駒場「―――……つまり……都市にとって、敵だと?」フム・・・
大体会話が想像できたが……非常に拙い。
駒場「姫神の……原石の血? それは……所長に話が通ってるのか?」ボソッ・・・
海原「……ぇ」タラー・・・
駒場「理事長の意向? 原石の監督は、所長に一任されている筈だ……所長に、連絡を取れ」ボソッ・・・
海原「ちょ、待、こ、駒場さーん」ダラダラ・・・
雲行きがおかしい。大男は耳から手を遠ざけ、優男の方を向いた。
駒場「……所長判断が先だ」ジー・・・
海原「なっ……し、しかしですねぇ。彼は……、」アタフタ・・・
駒場「真面目に話を通して無いな? まずは、所長を通せ。その後……処理を決めろ」チラッ・・・
サーシャ「え、あ」フラフラ・・・
海原「が、外交問題なんですよ。個人の如何こうではなく」タラー・・・
駒場「中心に居るのが、姫神秋沙(原石)だ。彼女に、この旨を……説明するのが、筋だろう。違うか?」ジー・・・
海原「それを僕に問いますか? 一介の兵隊に過ぎないのですよ?」ハァ・・・
駒場「知った事か……兎角、全て終わるまで、彼女の監督は任せてもらう。所長の下に送るぞ」チラッ・・・
海原「こ、困りますって」タラー・・・
駒場「知るか……忘れている様だが、俺の活動指針は『無能力者(弱き者)の為』だ……無能力者だろ?」チラッ・・・
サーシャ「は、はい」コクン・・・
海原「っ〜〜〜〜〜〜ハァ」ポリポリ・・・
天を仰ぐ優男。彼女達も、リーダー格の彼がこの様子では戸惑う一方だ。
海原「……では、せめて監督は我々が受け持ちます。貴方が出張ってくると、上に報告できないんですよ」マッタク・・・
駒場「知らん。最大の譲歩として、黄泉川か、手塩のドチラかに預けるなら……その案を認めよう」
海原「2人とも部署違いです! 困らせないで下さい!」ンモー!
駒場「では……連れて帰る……来い……あー、名前は?」チラッ・・・
サーシャ「……サーシャ。サーシャ=クロイツェフ」コクン・・・
駒場「サーシャ、か……北欧か、ロシア辺りだな。行こう。バイクに、乗った事は?」ポンッ・・・
サーシャ「だ、第1の返答ですが、乗馬ならあります」
駒場「……多分、大丈夫だ」テクテク・・・
大男に手を引かれ、バイクへ向かう。
だが……彼女達も引けない理由があるようだ。未だ武器を降ろしてくれない。
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