67:第A話―――佐天「さ! 走ろうよ!」 香焼「・・・・・・そうだね」クスッ
2011/08/25(木) 05:26:36.58 ID:Jhet7Q0e0
―――更に数日後、AM05:50、学園都市第7学区、『窓のないビル』付近の公園・・・・・
それから週に二回くらいのペースで佐天さんと共にランニングをするのが習慣となった。
自分が任務の時や、互いに何かしらで忙しい日は一緒にというのは無理だったが、それでも可能な限り都合を合わせた。
集合場所は都市の中心、統括理事長が居ると謂われている『窓の無いビル』の付近。
自分はいつもの公園でも構わないと言ったのだが、彼女がそれでは申し訳ないと丁度中間辺りを選んでくれた。
集合時間は朝5時45分。自分は5時半に家を出ても間に合う距離だ。
香焼「・・・・・・あ、ごめん。待った?」タッタッタッ・・・
佐天「ううん。今来た」フフッ
誰も居ない公園。二人だけ。
香焼「ホント閑散としてるね」ハハハ
佐天「四十六時中賑わってはいないだろうからね。此処らは治安も良いし、ノホホンとしてるよ」クスッ
香焼「ノホホンねぇ」チラッ・・・
『ビル』を見上げ、そう呟く。
佐天「うん。とりあえず・・・・・・さ! 走ろうよ!」ニカッ!
香焼「・・・・・・そうだね」クスッ
佐天「今日は如何する? 公園内回る? それとも街中走る?」wkwk!
香焼「任せるよ」フフッ
佐天「んもー。主体性無いなぁ。そんなんじゃ女の子に頼られないぞ」メッ!
よく言われます。
佐天「まったく、お姉さんとしてそこんとこ心配だなぁ」ハァ
香焼「・・・・・・は?」ポカーン・・・
佐天「お姉さんだよ。香焼くんの。姉貴分って事ね」クスクスッ
貴女、自分とタメでしょーが。
佐天「・・・・・・それでもお姉さん分なの! しょうがないから連いてきなさいっ!」グイッ
香焼「わ、と・・・・・・もぅ」クスッ・・・
アニェーゼやレッサーとは違う強引さ。五和や淡希さんとは違う姉貴分、かぁ・・・・・・不思議な人。だが嫌ではない。
近いのは軍覇かな? F(バカ)という意味ではなく、熱血という意味で。
兎角、自分らは例の如くランニングに出かけるのであった。因みに今日は園内コースに決定。
佐天「頭でゴジャゴジャ考えるなー! 行くわよー」タッタッタッ!
香焼「了解っす」ハハハ
彼女と一緒に走ると・・・・・・難しい事を考えなくて済む。清々しい、とでも言うのだろうか。
とても楽しい素敵な時間だった。
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