670:第E話―――サーシャ「とりあえず、ホームセンター行きたいです」 香焼「仕事で来たんでしょ」[saga]
2011/09/24(土) 03:34:25.00 ID:ptH58nqY0
―――とある4日目、AM00:30、学園都市第1学区、とある道路・・・・・・
最早、疲れと痛さで思考が回らなかった。
ただフラフラと人目も気にせず大通りを進む。現在、第1学区に入った頃だろう。
先程からサイレンの音が喧しい……多分、あの2人の所為か。まぁ見なかった事にしよう。
サーシャ「っ……第3学区まで、あと、どれくらいでしょう」ハァハァ・・・
そう遠くは無い筈。だが……もう歩けない。仕方ないので、近場の公園で野宿でもしよう。
そう考えた矢先、ふと、レッサーからのメールを思い出す。
サーシャ「安全、地帯(セーフ、ガード)」グッ・・・
この近くの住所だった筈。確か『ニューディレクターズ』という名のビルだかアパートだかマンションだか。
冷静に考えれば、理事会(ディレクターズ)とある時点で疑うべきなのだが、思考が回らなかった。
こんなに疲れてたのは、シベリアで行った『殲滅白書(Annihilatus)』入隊の最終試験の時くらいか。
サーシャ「もう、少し」ハァハァ・・・
藁にも縋る思いというのは、この事だろう。
目的のマンションが見えてきた。オートロックの様だが、裏から回って、こっそり塀を乗り越えればばれないモノだ。
此処まで頭が回らなくなっていた自分に後々、反省した。
サーシャ「っ!!」ビイイィ!!
身体に鞭打ち、塀を乗り越えた瞬間、防犯ブザーが鳴り響いた。
こんな初歩的なミスを犯すとは……最早エレベーターは使えない。警備員が来る前に、急いで目的の階まで駆け上がる。
サーシャ「っ……ハァ……ハァ……もう、すぐ……そこっ」フラフラ・・・
数戸、玄関を開けて外を確認する世帯もあったが、運良く私が侵入者だとは気付かれなかった様だ。というか気付いても声は掛けまい。
サーシャ「この、部屋……です」フラフラ・・・ジー・・・
電気メーターが回っている。人が住んでいるという事はレッサーが準備した協力者か。
もう誰でも良い……寝かせてくれ……満身創痍の身体。無理矢理、ベルを鳴らし……扉の前で倒れた……―――
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