681:第E話―――サーシャ「とりあえず、ホームセンター行きたいです」 香焼「仕事で来たんでしょ」[saga]
2011/09/25(日) 22:00:36.63 ID:r8rHMdqR0
兎角、動かなければなるまい。部屋を見回し、電子時計を発見する。
日にちは都市任務2日目。時刻は午前10時前……若干の安堵。昏睡して丸1日経つという事態は免れた様だ。
次に自分の荷物は……ソファに置いてある。これまた安堵。
サーシャ「……あとは」キョロキョロ・・・
もあい「みー」カリカリ・・・
サーシャ「ん」チラッ・・・
猫さんがテーブルを引っ掻いている。
サーシャ「食事と……手紙?」キョトン・・・
ラップが掛ったパンとサラダ、そしてスープ。
手紙は……やはり、コーヤギーのものだ。律義に英語で書き置きしてくれていた。
『学校に行ってきます。何があったかは帰ってから聞くよ。机の上の食事、食べて下さい。
16時前には帰るから、なるべく大人しくしてる事。出歩いちゃダメだよ! 香焼』
まるで何も知らない風な書き置き。如何いう事だ?
まさに『別世界』に飛び込んでしまった私には、何とも判断しかねる状況。
サーシャ「……動くべきか、動かぬべきか」ムゥ・・・
無論、任務遂行の為に動き出すべきなのだろうが、下手に動けない。
彼が私を保護(?)してくれたのなら、もしかしてロシア本国と英国の間で、新しいやり取りがあったのかもしれない。
しかし携帯の使用と、魔術の使用を禁止されている今、それを確認する手段が無い。
サーシャ「ふむ……単独潜入任務の難点ですね」ハァ・・・
とりあえず服ぐらい着替えよう。そう考え立ち上がった瞬間……部屋のドアが開いた。
サーシャ「っ!!」ビクッ!
五和「あ……おはようございます、サーシャ」ガチャッ・・・
サーシャ「い、五和……ですか」ホッ・・・
浦上「私も居るヨ」ヒョコッ
天草式の教徒が2人。彼女達は立場上微妙なラインに立っている筈だが……安心して良いものか。
五和「えっと……とりあえず着替えます?」ジー・・・
サーシャ「え、あ、はい。そうしたいです」コクン・・・
五和「分かった。ウラ、サーシャの服持ってきてあげて」チラッ・・・
浦上「はいはい。そんじゃ、お姉はスープ温めてあげて。多分もう冷たくなってるでしょ」テクテク・・・
五和「りょーかい」テクテク・・・
さも当たり前の様に動いてくれる2人。まるで敵意は無い……今は純粋に安堵して良い様だ。
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