719:第E話―――サーシャ「とりあえず、ホームセンター行きたいです」 香焼「仕事で来たんでしょ」[saga]
2011/09/27(火) 05:31:36.08 ID:aOOsrV5h0
部屋に残ったのは土御門とアレイスターのみ。風斬はいつの間にか消えていた。
アレイスター『アレも、聖人で有りながら勿体無い性格をしているね』フム・・・
土御門「美点だよ、ねーちんの」チラッ・・・
アレイスター『……美点、か』フフフ・・・
土御門「そんじゃ俺も帰るぜぃ」
アレイスター『ああ。監視は続けさせてくれ』
それからケジメもね、とアレイスターは微笑んだ。
土御門「……分かってる」
アレイスター『君が出来ない様なら、別の暗部を出そう。そうだな……成績優秀者は……窒素装甲なんか如何だい?』ニヤリ・・・
土御門「っ! アレイスター……オマエは地獄も生温い。意地が悪すぎるぞ」テクテク・・・
アレイスター『ふふっ。冗談だよ……キチンとこなしてくれ』フフフ・・・
気味の悪い気配を背に土御門は部屋を去った。
一寸後、『案内人(結標)』を呼び出し、『ビル』の外に出る。外には……何故か風斬も待っていた。
結標「随分長かったわね」
土御門「……まぁな」
結標「機嫌悪そうだけど、如何なったのかしら?」
土御門「交渉権を認めた。都市側の妨害はもう無しだ」
結標「あら、穏やか。意外ね」フフフ・・・
だが、晴れない表情の土御門。
結標「何か不服なの?」
土御門「別に……それより、オマエは何してたんだ?」
結標「主に秋沙の周辺監視をしてたわ。特に怪しいヤツはいないみたい。侵入者は1人みたいね」
風斬「はい……彼女以外の魔術師は……多分、侵入してません、SVRの人間も無しですね」コクッ・・・
コイツらはコイツらなりに行動してたか。
結標「ま、今日は別の動きするから。とりあえずアンタは学校行きなさいよー」ノシ
土御門「けっ、もう学校終わってるっつの……風斬は?」テクテク・・・チラッ・・・
風斬「戻ります……あの、土御門くん」モジモジ・・・
土御門「何だ?」チラッ・・・
風斬「ケジメ……私……代わる?」チラッ・・・
土御門「……気にするな。身内の処理は此方で行う……それよりさっさと戻れ。色々小言言われるぞ」テクテク・・・
土御門は頭を掻いた後、軽く手を上げ、帰路に着く。その背中は何処か煤けている。
風斬は、無言でその背中を見詰め『何も出来なくてごめんなさい』と、嘆き、呟いた……―――
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