734:第E話―――サーシャ「とりあえず、ホームセンター行きたいです」 香焼「仕事で来たんでしょ」[saga]
2011/09/28(水) 00:37:25.97 ID:rlxf2Yfe0
さて、一通りの説明は終わった。
色々腑に落ちない点や、文句を言いたい事はあるが……既にサーシャが此処に居る手前、それを口にする事は憚れる。
とりあえず我慢し、五和の話に耳を傾けた。
五和「以上ね……では次に、サーシャ」チラッ・・・
サーシャ「はい」
五和「今朝言っていた会議で、出た新たな対応について説明させてもらうわ」
サーシャ「っ!!? 何か動きがあったのですか!?」ドキッ・・・
何でも、学園都市・英国・ロシアで話し合いが行われたらしい。
議題は勿論、サーシャと『吸血殺し』について。
五和「まずロシア、というよりモルドバ・ドニエストルの現状を伝えます」
サーシャ「部隊の? もしや新たに犠牲者が?」タラー・・・
五和「ええ。これを……資料を持ってきました。目を通して下さい」スッ・・・
『モルドバ・ドニエストル間< >報告書』と書いてある。『< >』とは例の吸血鬼だか魔術師だかのコードだろう。
自分も内容を見ていい様なので、目を通す。
サーシャ「犠牲者が10人に……遂に民間人も……代行者!? ローマが出張ってきたのですか!?」タラー・・・
五和「ええ。つまり『異端(人外)』の可能性を示唆しているわ。ローマの情報開示が無いので詳細は分からないけど」
浦上「異端審問軍……スペイン星教まで出てきたネ。態々御苦労な事を」ハァ・・・
香焼「これはもうロシアとか英国とかじゃなく、十字教としての問題じゃないんすか?」チラッ・・・
五和「ええ。そうみたい……そこでまず、新たな英国の対応を伝えます」
僕とサーシャは息を飲む。
五和「現状、関与しないの姿勢は続ける。だが監視は緩めるとの事……良かったわね」フフフ・・・
サーシャ「……問題は都市の対応でしょう」フム・・・
五和「では其方の対応……交渉権を認める。ただし、監視をつける……統括理事長の許可が降りたわ」クスッ
サーシャ「っ!!? ほ、本当に!?」パアアァ!!
五和「でも、あくまで交渉権よ。監視付きの……もし不要な戦闘、『吸血殺し(姫神秋沙)』本人の意思を無視する様なら……OK?」
サーシャ「も、勿論です! 上司からも無理矢理は禁止と言われていますから」ホッ・・・
五和「それから、コレも分かってると思うけど……交渉が成功した場合、彼女の『血』を悪用したり、ロシアで秘密裏に研究するのもNGよ」
それはそうだ。それこそ、姫神さんが一番恐れている事。
サーシャ「了解です……安心しました」ホッ・・・
香焼「まぁその……良かったね」フフッ
サーシャ「ええ。ありがとう、コーヤギー」フフッ
サーシャの安全が確保され一安心といった所か。心成しか、ハブられていた事も如何でも良くなってくる。
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