758:第E話―――サーシャ「とりあえず、ホームセンター行きたいです」 香焼「仕事で来たんでしょ」[saga]
2011/09/29(木) 23:24:32.08 ID:hCLw235s0
それは業務連絡と、励ましの内容だった。
『サーシャ=クロイツェフさま。
こんにちは。本日は生憎の雨模様です。この度、我々が与えた傷は痛みませんか?
本来、見舞と謝罪を入れるべきなのかもしれませんが、貴女に槍を向けたのも我々の任務。そういう訳にもいきませんので、ご了承を。
さて、此処からは業務連絡です。これからの都市側の対応をお伝えします。
まず先日の様に、貴女に対して迎撃姿勢を取る事はありません。その点はご安心を。
その代わり、といっては何ですが、貴女の周囲に監視を付けます。監視者は我々(妹達)です。
ただし、監視といっても付き纏う訳ではございません。遠目から監視を行います。分かり易くいえば、先日の天草式の様に、です。
それから、交渉の際に<立会人>を設けさせて貰います。その点も監督者としてご了承ください。
それ以上の関与は致しません。交渉までの間、暇が出来るようでしたら都市を観光して回っても構いません。無論、問題行動を起こさずね。
では交渉が貴女方と我々、互いの友好・利益に繋がる様、期待しております。
妹達より』
何ともまぁ、律義なもので。
サーシャ「信用できるでしょうか?」フム・・・
香焼「大丈夫だと思う。あの人達、そんなに悪い人じゃないし」
サーシャ「……コーヤギーが言うのであれば、信用しましょう」コクッ
パタンっと手紙を畳み、鞄の中へしまう。
それから、昨日色々チェックを点けた都市マップをテーブルに広げ、日程の確認を始める。
サーシャ「では……まず第1の確認です。交渉時刻は午後6時、場所は第7学区○○(いつものイカれ自販機の在る)公園」ピッ・・・
五和「ええ。その際、上条さんには姫神さん(吸血殺し)も連れてきて貰える様、お願いしてあるわ」
サーシャ「感謝します。次に第2の確認です。その後、私は第3〜第14学区間のホテルに向かいます」
確か『同志(協力者)』に合流するのだったか……それ、僕らに話して良いのか?
サーシャ「それは……第1の願望です。できればオフレコで」チラッ・・・
香焼「……自分の判断では決められないっす。五和?」チラッ
五和「まぁ何の為に向かうのか次第ですね……都市と英国に不利になる事は出来ないから」
サーシャ「いえ。ええっと……『血』を提供して貰えた場合、その同志にそれを渡します」
浦上「ロシアへの運び屋ってとこ? 速達の?」
サーシャ「多分、その様な人物かと。正直、私も詳しく聞かされてはいません。SVR(対外情報局)とだけ」
五和「……サーシャとその人物が接触する際、監視をつけても大丈夫ですか?」
サーシャ「はい。別に疚しい事は無いので」コクッ
もあい「んなー」ペシペシッ
寧ろ、まったく見覚えの無い工作員と2人きりにされるよりも、僕達が見守っていてくれていた方が安心する。
苦笑しながらそう告げたサーシャ。僕らもつられて苦笑い。
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