77:第A話―――佐天「さ! 走ろうよ!」 香焼「・・・・・・そうだね」
2011/08/25(木) 20:17:46.04 ID:Jhet7Q0e0
  ―――また数日後の休日、AM06:00、学園都市第7学区、『窓のないビル』付近の公園・・・・・  
  
  
  
  
  
  
 珍しく休日の朝に走る事となった。だが生憎雲行きが宜しくない。 
 自分は昨晩、今日は止めておこうかと連絡したのだが、出来れば走りたいと彼女に断られ強行することに。 
  
 小雨の中、ウィンドブレイカーを着て『ビル』付近の公園へ向かう。 
  
  
 香焼「・・・・・・今日は自分の方が先かな」キョロキョロ・・・ 
  
  
 まるで人気が無い。人払いの結界を張ったかの様な静けさ。自分は雨の凌げる場所に移動し、彼女を待つ事にした。 
 ストレッチをしながら待つ事数分、いつもの水色ジャージを来た佐天さんが現れる。 
  
  
 佐天「ご、ごめん。遅れちゃった」ハァ・・ハァ・・・ 
  
 香焼「ううん。いつもは自分が待たせてるから」 
  
 佐天「ふぅ・・・・・・それじゃあ走ろうか!」ニカッ! 
  
  
 いつもの笑顔。さて行こうか、と立ち上がった瞬間・・・・・・気付いた。結構、雨が強い。 
  
  
 香焼「佐天さん、この中来たの!?」チラッ・・・ 
  
 佐天「うん・・・・・・、」フゥ・・・ 
  
  
 びしょ濡れ、頬が真っ赤、息が荒い。 
  
  
 香焼「無理して」モゥ・・・ 
  
 佐天「大丈夫大丈夫! 水も滴る良い女ってね♪」クスッ 
  
 香焼「風邪ひいちゃうっすよ」 
  
 佐天「アハハ。心配してくれてありがと。でも走れるよ」 
  
 香焼「もぅ・・・・・・、」ヤレヤレ・・・ 
  
  
 彼女の肩に手を乗せ、首を振る。 
  
  
 佐天「ふぇ!?」ドキッ・・・ 
  
 香焼「此処に居よう。走らなくてもはストレッチ出来るから」ポンッ 
  
 佐天「わ、分かった」コクンッ・・・ 
  
  
 此処なら屋根があるし、ベンチもある。これ以上彼女に馬鹿な真似をさせる訳にはいかない。 
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