過去ログ - あまくさっ!? 〜ただいま。〜
1- 20
78:第A話―――佐天「さ! 走ろうよ!」 香焼「・・・・・・そうだね」
2011/08/25(木) 21:03:36.90 ID:Jhet7Q0e0

  ・・・・・寸・・・・・



彼女がトイレから戻ってきてからストレッチを始める。身体が冷えているので、ゆっくりと大きく屈伸。
珍しく彼女の口数が少なかった。


香焼「ホントに大丈夫?」グッ・・・

佐天「ん・・・・・・大丈夫だよ」フゥ・・・

香焼「・・・・・・、」ムゥ・・・


一通りステレッチが終わる。外はまだ強い雨。これではまだ走れない。
空を見上げる自分をよそに、彼女は膝を抱えてベンチの上に座った。そしてぼそりと呟く。


佐天「・・・・・・ごめんね」ボソッ・・・

香焼「え?」

佐天「雨降るの分かってたのに、無理やり走ろうって」シュン・・・

香焼「・・・・・・仕方ないよ。こんなに強くなるとは思わなかったし」

佐天「うん・・・・・・、」


自分の顔を見ず淡々と告げる彼女。なんか・・・・・・調子狂う。


香焼・佐天「「・・・・・・、」」ジー・・・


二人並んでベンチに座る。言葉は無い。
思えば彼女と居る時にこんな事になるのは始めてだ。彼女は常に自分へ話しかけている。
聞いていて嫌な感じではない。寧ろ心地良い雰囲気・・・・・・だが、今は・・・・・・


佐天「ねぇ」ボソッ

香焼「ん」チラッ

佐天「・・・・・・香焼くんは、あんまり自分の話しないよね」

香焼「そうかな」

佐天「あんまり聞いた覚えないかな」


そういえばそうかもしれない。


佐天「教えてって言ったら、教えてくれる?」

香焼「えっと・・・・・・、」ポリポリ・・・


あまり話せるような話題がない。
仕事については勿論不可能。学校生活はまるで面白みが無いし・・・・・・自身については、話したくない。


佐天「・・・・・・私には話せない?」


そういう問題ではないのだが・・・・・・困ったな。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
1002Res/1177.93 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice