795:第E話―――サーシャ「とりあえず、ホームセンター行きたいです」 香焼「仕事で来たんでしょ」[saga]
2011/10/04(火) 00:06:36.12 ID:cS565wnB0
無闇矢鱈に探すのも難なので、携帯を使って検索する事にした。
まぁそう都合良く条件が一致する店など無いだろうけど、出来るだけ彼女の需要を叶えてやりたい。
香焼「因みに、最新と業物だったらどっちが良いの?」
サーシャ「第1の疑問ですが……ドチラが魔術付加に耐えられるのでしょう」
香焼「どっちもどっちだと思うよ」ポリポリ・・・
サーシャ「……では、お任せします」コクッ・・・
仕方ない。ナビに従い適当に行きつく先にしとこう。この辺だと……路地裏?
香焼「こっちか……こんな道、あったっけ?」キョトン・・・
サーシャ「え?」ポカーン・・・
香焼「うーん……でも店在る場所はこの路地裏抜けた先だなぁ」ムゥ・・・
サーシャ「改めて第1の質問です。潜入学徒の嘗帳(都市地図)には無い道なのですか?」
香焼「まぁ良くある事だよ。この街は常に変わるっていうか、進化してるし……でもこの道?」ウーン・・・
一応、最重要区画である第7学区は全て網羅している筈なのだが……知らない道だ。
香焼「……やっぱ別のとこにしとこうか」チラッ
サーシャ「ふむふむ……第3の意見ですが、面白そうです。もしかして『此方側(オカルト)』的な建物かもしれませんよ?」フフフ・・・
香焼「三沢塾みたいに? 本当にそうだとしたら危ないよ。都市側の許可取って、土御門の指揮下で調査入らないと」ウーン・・・
サーシャ「行きますよ」テクテク・・・
香焼「あ、ちょ……はぁ」ヤレヤレ・・・
意気揚々にサクサク進むサーシャ。この後大事な交渉があるっていうのに、何で別の事でノリノリなんだか。
まぁ自分の杞憂である可能性の方が高いし、とっとと店に行って、幼児を済ませてしまおう。
香焼「……でも」キョロキョロ・・・
路地裏に、誰も居ない。
普通の街なら当たり前の事だが、此処は学園都市。路地裏といえば浮浪者や不良、武装無能力者集団(スキルアウト)が屯しているのが常。
だが、まるで人気が無いのだ。人気だけではない。まさに無機質感。
不安になり、サーシャを見るも相変わらず楽しそう。この感じに気付いてないのか?
サーシャ「いえ……第3の回答ですが、何と言えば良いのでしょうか……冒険の匂いがプンプンします」フフフ・・・
香焼「やっぱり魔術的な?」
サーシャ「さぁ。しかし、この街の『感じ』ではないモノを感じます。楽しみですね」ニコニコッ
なぁにそれ?
というか、僕の携帯ナビは如何なっているのだ? これ、携帯会社に修理出して直るモンなのかな?
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