797:第E話―――サーシャ「とりあえず、ホームセンター行きたいです」 香焼「仕事で来たんでしょ」[saga]
2011/10/04(火) 00:52:05.08 ID:cS565wnB0
敷地の中は、何処にでも在りそうな庭で……何処にも無さそうな雰囲気。
家の形は何処にでもありそうな和洋折衷な感じで……何処にも無さそうな造形。
サーシャ「……何でしょうか」キョロキョロ・・・
香焼「分かんない……でも、出た方が良いと思う」タラー・・・
工具とか何とか、そんなのは別にしても、此処に長居してはいけない。そう思う。
サーシャ「ふむ……行きましょう」テクテク・・・
香焼「っ!? ちょっと!」ガシッ!
サーシャ「……何か?」
香焼「何かじゃないよ! 何処行く気?!」タラー・・・
サーシャ「第5の回答ですが、無論、この店? 家? どちらでも構いませんが、戸を叩きに」
香焼「な、何考えてるのさ! 拙いって! 普通の民家だったら如何するの?」ダラダラ・・・
サーシャ「第6の回答ですが、間違いましたごめんなさい、で良いでしょう。何をそんなに焦ってるんですか?」
いや、その……兎に角、入っちゃダメな気がする。あくまで勘だけど。
サーシャ「杞憂ですよ……コーヤギーが来なくても私は行きますけどね」テクテク・・・
香焼「と、都市の暗部の隠れ家とかだったら!」タラー・・・
サーシャ「ありえません。もしそうだとしても、重要人物たる私においそれと手出しは出来ないでしょう」
香焼「…………、」タラー・・・
そういえば、妹達は僕らを追跡けてきている筈……彼女達が僕らに忠告しないという事は、そういう危ない場所では無いのか?
しかし、不安だ。
サーシャ「すいませーん」トントンッ
香焼「ヴぁっ!? か、勝手に叩くな!!」アタフタ・・・
サーシャ「コーヤギー。第1の注意ですが、五月蠅いですよ……少し大人しく―――」
がらりっ・・・・・
香焼・サーシャ「「―――っ!!」」ピタッ・・・
突如、玄関が開いた。その中には……誰も居なかった。
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