806:第E,5話―――香焼「必然?」 サーシャ「縁(えにし)?」[saga]
2011/10/04(火) 04:03:19.80 ID:cS565wnB0
そこまで万能超人じゃないよ、と苦笑する店主。
店主「『全体のバランス』を見るのも仕事だからね。可も無く不可も無くって事」
香焼「よく分かりません」
店主「理屈っぽい君が諦めるとはね……さておき、彼女は目星をつけ始めた様だよ」チラッ
香焼「え?」
幾つかの雑貨……やはり工具だった。
周りには綺麗なブローチや高価そうなネックレスなんかもあるのに、そういうのを選ぶ辺りがやはり彼女だろう。
サーシャ「これか……これか、これ……悩みますね」フム・・・
黒饅頭「それは……鉈か? 鋸? 包丁?」
丸井「あと釘抜きー(バール)! トンカチー!」
諸井「あとチェーンソー! 金属バットー!」
見目は普通のそれら。だが先の店主の言葉から察するに……曰憑きか。
店主「『憑いて』はいないよ。『曰く』は否定できないけどね」
香焼「何が違うんすか?」
店主「簡単な説明だと……『曰くつき』ってのはネガティブ。でも『曰く』だけだと『伝えられた』って意味になる」
香焼「……えっと」
店主「これ以上のヒントは無しだ。情報のやり取りさえも過不足があるからね」
彼の言葉を深く考えないようにしながら、サーシャの選択を待つ。
店主「そうだな……サーシャ」ジー・・・
サーシャ「何か」
店主「難しく考え過ぎるなよ。それら全て、君のニーズは果たせるからね」
サーシャ「え……はぁ」ポカーン・・・
香焼「えっと……サーシャの魔力に耐えられるって事っすか?」
店主「それは応えられない。だが、選ばれたモノには必ず意味がある。選んだ者にも、ね」フフッ
まるで哲学。頭が痛くなってきた。
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