822:第E,5話―――香焼「必然?」 サーシャ「縁(えにし)?」[saga]
2011/10/04(火) 21:38:42.57 ID:cS565wnB0
じゃあ簡潔に、と店主さんはサーシャから『えんま』とやらを受け取る。
そしてその巨大なペンチ上の『えんま』を開き……間に木杭を挟んだ。
店主「こういう使用方法。用途は『和釘を抜く』こと」クイッ
香焼「あ、閻魔大王の持ってるペンチっすね!」ピーン!
店主「御名答。アレの名前はまんま『えんま』と謂うんだ」フフッ
死後、閻魔大王が罪人の下を抜くアレと考えて貰えれば分かり安かろう。
サーシャも多少は仏教ヒンドゥー今日の知識があるので納得したようだ。
店主「あくまで和名は『えんま』だ。英語に訳せば『Pincer(釘抜き)』だよ」
サーシャ「ふむ。しかし、第1の疑問ですが……何故これなのですか? バールが、と頼んだ筈ですけど」
店主「用途……まぁ君の場合は『閻魔』に近い使い方をするだろう?」チラッ
サーシャ「ぁ……なるほど」コクッ
要は拷問具、という訳だ。
店主「噂に寄れば『処刑塔の七つ道具』が得物なのだろう? それと同じくらい、これは用途に特化したモノ」スッ・・・
サーシャ「……ええ。気に入りました」フフッ
分かり易く形状を説明すると『長さ1m弱、重さ5kg強の巨大釘抜き鋏』といった感じだ。
使い方次第では相手の骨を砕けるし、肉を引き千切れるし、頭蓋をカチ割れる。
サーシャは早速開いたり閉じたり、振り回したり担いだりしている……様になってる姿が残念だ。如何見ても危ない少女だぞ。
サーシャ「ふむ、GJです。大きさを除けば完璧ですね」
店主「持ち運びに不便か……マr……丸井ー、諸井ー。大正琴用の鞄って有ったっけー?」チラッ
丸井「探してくるー!」タタタ!
諸井「それ持ち運べそうな容れ物なら良いのー?」ピタッ!
店主「うん、持ってきて」フフッ
何やらオマケがついてくるらしい。良かったね。
黒饅頭「コイツのナリは、伊達じゃねぇ! どっせえええええぇいっ!」ガンガンレオンッ! ガンレオンッ!!
サーシャ「こ、コーヤギー! 見て下さい! 饅頭さんが『えんま』を振りまわしてます!」キラキラ・・・
香焼「え!?」タラー・・・
店主「遊ぶな馬鹿なすび!!」ガー!!
黒饅頭が自分の3倍はありそうな『えんま』を振り回している……これが『物理法則無視現象』か。
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