824:第E,5話―――香焼「必然?」 サーシャ「縁(えにし)?」[saga]
2011/10/04(火) 22:04:20.25 ID:cS565wnB0
※訂正:下を抜く ⇒ 舌を抜く ・・・なんか下品になっちまったw
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一寸後、双子が丁度良さそうな大きさのケースを持ってきてくれた。
サーシャはそれに『えんま』を容れてみる……良い感じでピタリと嵌まった。
店主「まぁこれの対価はお酒でも送って貰うとしようか」フフッ
サーシャ「ええ。ありがとう。大事に使わせて貰います」ポンポンッ
店主「ふふっ。道具も喜んでくれるよ」
物にも魂が宿るからね、と店主は微笑んだ。
店主「さて、じゃあ最後に用途じゃなく『意図』を教えよう」
香焼「意図?」
店主「『えんま』が舌を抜く理由は知ってるかい?」
サーシャ「……私は深い所まで仏教等は知りません」フルフル・・・
香焼「えっと確か……嘘吐きの舌を抜く?」
店主「ああ。舌を抜かれるのは『三悪道(三途)』、所謂『地獄・餓鬼・畜生道』に逝く様裁かれた者だ」
香焼「……それで?」
店主「彼女は『えんま』を拷問、または武器に使うのかもしれないが……拷問具であると同時に、釘抜きでもある」
サーシャ「……よく、分かりません」フム・・・
店主「分からなくて良い。だがこの言葉を覚えておいて欲しい……『釘抜きは罪(罰)抜き』だ」
2人で首を傾げる。その様子に店主さんは苦笑し……ふと、物憂げな表情を見せた。
店主「……サーシャ。君は、今からそれを必要とする場に遭遇するだろう」
サーシャ「……第6の質問ですが、戦闘でしょうか?」チラッ
店主「教えられない……だが、かならず来る場面だ」
その場に座り込み、煙管を吹かす。
店主「その時、今の言葉を思い出せ」
サーシャ「……了解です」コクッ
店主「うん。じゃあ話は終わりだ……2人とも、少し目を瞑ってくれ。出来れば手を繋いで欲しい」
サーシャ「はい……って、うぇ!?」ドキッ!!
店主「1人ずつは面倒だからね。さぁ早く」ニヤリ・・・
良く分からないが、言われた様にする。心成しかサーシャが震えている様に思えるが気の所為だろうか―――
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