900:第F話―――香焼「自分は案外……幸せっすよ」[saga]
2011/10/09(日) 00:41:34.98 ID:oiuxRiMq0
ふと、何やら角が取れた様に……最愛が黒夜の方へ向かった。
そして再度座れ、と半ば力づくで椅子の方に引っ張って来る。
絹旗「やれやれ……こういう男なんですよ、香焼って。甘ちゃんで、命知らずで」ハハハ
黒夜「……ぶっちゃけ、寒ぃぞ」ゾオォ・・・
絹旗「香焼。今回、何で入院したかこの子に教えて下さい」チラッ・・・
香焼「……うん」アハハ・・・
最愛に教えた様に、一部を隠して……今回の話を伝える。
香焼「―――……てな感じで、撃たれちゃって」アハハ・・・
黒夜「……んだよ」ボソッ・・・
香焼「え?」
黒夜「同類かよ……私らが娼婦(ホステス)だとすれば、てめぇは女衒(ホスト)じゃねぇか」ケッ・・・
香焼「ううん。自分は自分がやってる事に誇りを持ってるよ」
最愛・黒夜「「…………、」」
だが、君らは自分の『仕事』を誇れていないだろう?
黒夜「うわぁ……キメぇ。何お前……善人ぶってんの?」タラー・・・
香焼「そうかもね。でも、似たような境遇でも『誇り』の有無で大きく変わるよ」
絹旗「うん……そうですね」コクン・・・
黒夜「チッ……理解できねぇ」
大丈夫。最愛だって徐々に覚えてきた。君だって少しずつ変われる筈だ。
黒夜「……一緒にすんな」ガタッ・・・テクテク・・・
絹旗「黒海……、」ジー・・・
黒夜「不快だ……帰る」テクテク・・・
香焼「またね。今度は公園に最愛と一緒においで」ノシ
黒夜「……けっ!」バンッ!!
大そうご立腹の様子で、部屋を出て行った……馴れ馴れし過ぎたかな?
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