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906:第F話―――香焼「自分は案外……幸せっすよ」[saga]
2011/10/09(日) 02:11:40.32 ID:oiuxRiMq0
―――女子寮? 英国はまだ深夜3時くらいの筈だが……まぁ良いや。掛け直してみよう。


香焼「……あ、もしもし」

オルソラ『はい……こんばんわでございます。どちらの非常識さんでございましょう』ムスー・・・

香焼「あ、オルソラさん」

オルソラ『……これはこれは、大怪我人さま』ハァ・・・


いや、気持ちは分かるけどね……そっちから掛って来たんですよ。


オルソラ『あの2人……今電話持っていくのでございます』ヤレヤレ・・・

香焼「え? 持ってく?」タラー・・・

オルソラ『応接室(サロン)で電話されたら他の子達の迷惑でございましょう。あの子達の部屋に電話ブチ込ませてもらいましょう』ハァ・・・


何か……ごめんなさい。数分後……声の主が変わった。


アニェーゼ『うっわぁ。マジ怖ぇです……寝起きのオルソラは一層ヤバいですね』タラー・・・

香焼「……こんばんわ」タラー・・・

アニェーゼ『んあ。よう駄犬ちゃん』

香焼「……はぁ」ポリポリ・・・


こんな時間に何で電話してんだ。


アニェーゼ『随分な言い様ですね。そっちの時間に合わせて電話してやったんですよ』

香焼「あ、うん……そろそろ携帯買ったら?」

アニェーゼ『コーヤギがルチア説得してくれんなら是非買いましょう』

香焼「いや……あ、でも仕事で必要じゃない? 一応部隊長クラスだし」

アニェーゼ『その手があったか……ナイスです! 明日是非に試しましょう!』ニヤリ・・・


あー……今度ルチアさんに説教されるな。
んな事ぁ如何でもいいとして、何用だ?


アニェーゼ『ああ……いや、暇かなぁって』

香焼「うん。暇だった」

アニェーゼ『やっぱねぇ……先日、サーシャ来ましたよ』

香焼「……そう」

アニェーゼ『あの馬鹿、私達に「ごめんなさい」ですって……ゲンコツ入れてやりましたよ』ケッ


だから言ったのに……ホント、律義な娘だ。





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