915:第F話―――香焼「自分は案外……幸せっすよ」[saga]
2011/10/09(日) 04:38:32.74 ID:oiuxRiMq0
それから他愛無い話をチラホラして、凡そ10時くらい。
そろそろ帰ります、と姉さんは立ち上がった。
神裂「あ、そうでした……ステイルから伝言です」ピタッ・・・
香焼「え」キョトン・・・
神裂「『早く例の煙草、1カートン買って来い』だそうです……あの不良神父め」ヤレヤレ・・・
香焼「……あはは」クスクス・・・
うん……アイツらしい。
香焼「アイツはそれで良いんすよ」フフッ
神裂「まったく……しかし、こればっかりは感謝しますよ」
香焼「煙草?」
神裂「ステイルです……あの子を嫌いにならないであげて下さい」
そりゃ勿論。友達だもの。
神裂「……今回の件、一番苦しんだのは彼です」
香焼「アンに殴られたんすけ?」
神裂「ええ……しかし、裏ではアニェーゼ達の罪を軽くする為動いてました」
香焼「……何となく、想像できます」
神裂「あの子を……支えてあげて下さいね。きっと突き放すでしょうけど、それでもお願いします」
分かっている。貴女同様、彼も愛すべき隣人だ。
神裂「貴方が大人で助かりました」フフッ
香焼「いえ。子供っすよ……子供だから、信頼してる」
神裂「……そうですね」クスクス・・・
香焼「姉さんだって、同じでしょう……そんなに弱気じゃ、麦野さんを『救え』ませんよ」フフフ・・・
自分の一番の壁……『最愛の救済』同様、姉さんも困難な試練……『麦野さんの改心』がある。
互いに乗り越えねばならない難関だ。共に折れる気はない以上、強くあらねばなるまい。
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