過去ログ - 【空中要塞】エースコンバットのSSを書くスレ【トンネル】
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788:スワロー1[saga]
2011/12/27(火) 12:39:45.07 ID:INCEC2Ud0
アン「……………?」

月詠「どうしたのですか?アンジェリーナちゃん」

アン「ああいえ……、何でもありません」

月詠「何か疑問に思った事があるなら聞いてくださいですー。それがジャーナリストというものなのですから。さあどうぞ」

アン「それなら伺いますが……。大佐、扱い慣れている機体の方が良いって言ってませんでしたか?」

私は大佐に言われた通り素直に彼女に疑問を投げてみた。

すると大佐は「はぁ……。そこには自分が一番がっかりしてるのですよー」と心底落胆しながら、しかし、どこか嬉しそうに笑顔を見せる。

月詠「自分が普段乗っている機体で戦う事を貫きたかったのですけど、彼女相手にあの性能差では無理があり過ぎたのですー」

月詠「悔しいですー。今迄は性能の低さもある程度技術力でカバー出来ていたのですー」

月詠「ですが、彼女は明らかに今迄戦ったパイロットの中でも間違いなく最高のパイロットですー」

月詠「“所詮は『ファントム(幻想)』、『猫の尻尾(現実)』を捉えるのは不可能”だと思わされたのは初めての事なのですよー」

月詠「だからといって負けるつもりはまったく無いのですよー」

次々と画面を切り替えつつも、淡々と語る大佐。

話の最後に彼女は小さく、だが、しっかりと呟く。

“あの子なら『現実という幻想』も……”

その言葉を、意味を、後に最も良く知る者の一人になるとは、私は思いもよらなかった。


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