過去ログ - モナーとトカゲ
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2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]
2011/08/26(金) 07:18:09.76 ID:zwZ7UovJ0
このアーリアの国の金は5つの硬貨が使われていた。
一つは石貨、100円の物を一つ買うときは石貨100枚が必要となる。二つ目は鉄貨、
100円の物を鉄貨10枚で買うことができる。三つ目は銅貨、これ1枚で100円の物を買うことができる。四つめは銀貨、これ1枚で1000円のものが買える。最後に金貨、これ1枚で10000円のものが買える。
モナーは今日も小学校から帰ると、リビングの机で石のコップに入っている水を飲んでいる母に聞いた。

「お母さん、今日の晩ごはんは何?」

モナーの家族の中では、この言葉はいつもモナーが小学校から帰ったときに絶対に最初にモナーが言う言葉だった。母はその時、ちょっと嬉しそうな顔をしながら言った。

「今日もコンソメスープよ。今日は特別に昨日より濃い目に作るわよ!」

「やったー!お母さん、ありがとうモナ!」

モナーは飛び跳ねるほど喜んで母に感謝の言葉を送った。モナーの家族の中でコンソメスープは定番の食べ物であった。しかし実を言うと水道代や学級費などでほぼ全て硬貨を使い果たしてしまい、家の中の食べ物、否、調味料はなぜかコンソメしかなかったからだ。
お湯は沸かせるのでコンソメをお湯にぶち込めばコンソメスープになる。なんとかコンソメを薄ませて父と母は30年ほどこれで過ごしている。そろそろ底を尽きてしまうので、半年以上はお湯を飲んでいる。それを濃い目にしてくれるなんてとモナーは思ってもいなかったが、実は1週間ほどはずっとお湯であった。しかし父が今月からバイトの時間を増やすため、新しいコンソメを買えそうだ。父は今新聞に夢中になっている。



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