過去ログ - モナーとトカゲ
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8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2011/08/26(金) 08:07:06.08 ID:zwZ7UovJ0
 モナーは帰る途中にウォール川という大きい川がある場所を通った。ウォール川はとても広い川で横幅が1メートルもあるため、道に沿って飛び石が設置されてあった。直接海に流れる川だった。そこでなんと河原で立っている二人組みを見つけた。しかもその二人組はモナーを待ち構えていたかのようにモナーのことをニヤニヤ見つめていた。二人組に革袋がなかったかと聞いてみようとモナーは二人組に近づこうとした。嫌いだからといって二人組を最初に疑うのはなんだか悪い気がした。しかし、その気遣いが二人組の一人のせいで無駄になった。
二人組の一人はギコという。とても乱暴者でいつも学校で彼と絡んでくる。しかし、優しい一面もあるため憎めない存在であり、石を投げた張本人だ。もう一人はモララーという名前である。普段はおとなしくてクールだが、怒ると怖いし、少し太っている。そして、そのモララーの片手にはモナーの革袋が握られていた。モナーは慌ててそれを取り返そうとするが、結構距離があるため時間がかかってしまう。さらに飛び石を渡らなければいけないため更に時間がかかる。モナーは左足だけをつかってけんけんで飛び石を渡っていった。激しく流れている川の音がモナーの緊張感を広める。さらに飛び石がぐらぐら揺れてモナーを川に落とそうとしている。ポケットのなかにいるトカゲは頭をヒョコッとだしてモナーの緊張している顔をじっと見ている。そして遂に彼はあと2つの飛び石を飛び越えることで向こう岸につくところまできた。しかしそのとき、モララーが革袋の中からハート型の石を取り出し川に投げた。水の跳ねる音を6回させた後川にながされていった。

「どうだ!5回も跳ねたぞ!」

「俺のほうが跳ねるさ!」

更にギコも石をなげる。

「ギコハハ!8回跳ねたぞ?」

「う〜・・・あ、モナー!」

2人の行為を眺めることしかできなかったモナーはモララーの声に反応してモララーの方を向いた。

「おまえにはこれをやるからな!」

モララーは細かい石を沢山持ってモナーに投げつけた。しかもそれはほとんどがモナーの右足に命中した。モナーは痛みで体制を崩し飛び石から落ちてしまった。そして激しい川の流れにモナーは身を流されていった。



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