過去ログ - デンチュラ「お前の愛液を吸い尽くしてやろうか?」
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◆7qhB1cSWbs
[saga]
2011/08/28(日) 17:31:42.86 ID:DvgHqTY40
そこには
何百、何千、何万もの、・・・イーブイ、ブースター、シャワーズその他諸々のイーブイの進化系の死体が・・・氷漬けにされていた
いや、正確には``生きながら凍らされた``であろう形跡が多々残っていた。爪を立て、必死に氷を削ろうと息絶えたシャワーズ、炎を使い果たし口から血を吐くまで頑張ったであろうブースター、体中の氷を溶かしたものの尻尾だけ溶けずちゅうぶらりんの状態で無残な姿のエーフィ。
そしてそこには彼女、イーブイの兄ブラッキーも。彼は一瞬で凍らされたらしく、抵抗の跡は見られなかったものの死を覚悟した諦めの形相がそこにはあった。
イーブイは吐いた。そのあまりの異様な光景に、そのあまりにも辛い現実に、そのあまりにも残酷な末路に。
イーブイ「ぐ・・・こんな・・・これが、秘宝・・・?」
だが、妙に符合した。
恐ろしいほどその氷は透明度が高く綺麗であった。
困った時に役に立つもの?例の証言(『うちの子もあの秘宝でね・・・』)は今、どう聞いても秘宝になったという事実しか感じなかった。
あの証言を聞いたリーフィアはすぐ口をつぐんだ。彼女自身、あれを話す事が禁忌だと知っていたようだ。
グレイシア「この氷様はのう、ワシら村長の一族にしか伝わってないものなのじゃ。」
グレイシア「その昔、村は2つに別れ敵対した。やがて争いが終わるとまたレジスタンスが起こる事を恐れたグレイシアだった先代は敵対派をすべて遠くへ島流しにした。・・・という名目でこっそり反対派を全員氷漬けにした」
グレイシア「その日からワシの一族は氷様の存在を隠し、村の規律を乱したり氷様を見つけたものを氷漬けにした。一族の嫡男はグレイシアとなり永遠とこの氷様の存在を秘匿し続ける定めを負って生まれる事になった。」
イーブイ「でも・・・秘宝の事はみんな・・・」
グレイシア「そうじゃ、お前たちの親は秘宝を知り、売ろうとして死んだ。お前らは知らんがのう。」
イーブイ「!」
グレイシア「じゃが、それを隠し通すつもりがお前の兄に知られてしまってのう。バラしたあの分家の出来損ないのブースターはすぐにでも始末したかったがのう。奴は警戒をなかなか解かなかった。」
グレイシア「それにお前の兄がお前を共に秘宝を見つけ出そうとした。だからワザと情報をリークさせてお前の兄を秘宝に近づけた。そうすれば氷様と一体化させる正当な理由になるからのう。」
グレイシア「じゃが奴がここにたどり着いた時お前さんは一緒じゃなかった。結果、お前さんはここで氷様と一体になる運命なんじゃ。」
イーブイ「い、嫌だ!」グレイシアの方に向き直っていたイーブイは後ずさりをした
グレイシア「怖くは無いよ、さぁ氷様と一緒に」ジリジリと近づく。
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