10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)[sage]
2011/08/28(日) 01:32:50.53 ID:7L728IKno
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つい最近買った化粧ポーチ。
チャックを開けると、中にはマスカラ、アイライナー、アイシャドー……だけど、どれも封を切っていないものばかり。
お化粧なんて大人になってからするものだって思ってたけど、さわちゃんと一緒にいるようになってもう一年。
一緒に歩いていても、生徒だって、子供だって思われるのは嫌だ。
ちょっとでもいいから、近づきたい。
「あら、おめかし?」
からかうような口調に顔を上げるとお風呂から上がったさわちゃんがにこにこと私を見下ろしていた。
水分を含んだ栗色の髪を後ろで一つに束ねていて、何だか新鮮。
でもそれより早く着替えてきて欲しい。どうしてバスタオル一枚で出てくるんだろう。
目のやり場に困って俯いたけれど、自分の頬が徐々に染まっていくのがわかった。
さわちゃんはそんな私に気付いているのかいないのか、隣に腰を下ろす。
ふわり、とシャンプーの香りが私の鼻をくすぐった。
いい匂いだな、なんて思ったけど、そういえばさっき自分が使ったシャンプーも同じものだ。
こういうところで、何だか嬉しくなる。
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