過去ログ - 唯「さわちゃんと過ごした日々」
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20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)[sage]
2011/08/28(日) 02:01:00.38 ID:7L728IKno

「ありがと、さわちゃん……」

「どういたしまして」

壁際に寄って隣にさわちゃんが来れるようにスペースを確保して、私よりも少し大きい身体に腕を回した。
二人ともさっきまでの高まりは嘘のように薄れていて、もう行為を再開しようという気分にはなれなかった。



それからしばらく他愛ない話をして、荷物をまとめてさわちゃんの車で自宅に戻った。
迎えてくれた憂がさわちゃんに丁寧にお礼を言っている間、私はぼうっとした頭で二人のやりとりを眺めていた。

憂は何にも知らない。
私のことなら何でも知っているはずの憂でも、一つだけ知らないことがある。

「じゃあね、唯ちゃん。練習頑張るのよ」

手渡されたギターケース。
ギー太の存在なんて、今日一日すっかり忘れていたような気がする。

「またね、さわちゃん」

私は生徒の顔に戻り、さわちゃんは教師の顔に戻っていた。



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