21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)[sage]
2011/08/28(日) 02:03:24.52 ID:7L728IKno
さわちゃんの車を見送ってから家に入ろうとした時、憂が呟いた。
「いつも思うけど良い先生だよね」
「さわちゃん?」
「うん。あんな先生に担任持ってもらいたいなぁ」
真っ直ぐな瞳で羨ましげに話す憂を見た途端に罪悪感が湧いてきた。
憂は何にも知らない。
私とさわちゃんが昨日、何をしていたのかも、
今日一日、二人で出掛けていたことも、全部。
――――私とさわちゃんしか知らない。
私たちがしていることは正しいことなのかな。
胸を張って言える関係なのかな。
答えなんて自分が一番よくわかっている。
わかっているけれど、止められないんだ。
「いい先生だよ、とっても」
憂より先にドアノブに手を掛け、震えている唇を見られないようにした。
そう、私にとっては本当にいい先生だ。
大丈夫、嘘は吐いていない。
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