23:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)[sage]
2011/08/28(日) 02:09:02.98 ID:7L728IKno
夏休みも一週間が過ぎた頃、りっちゃんから連絡を受けた私は待ち合わせ場所のバーガーショップに向かった。
到着すると既に席に座っていたりっちゃんと澪ちゃんが私に向かって手を振っていた。
だけどそこにムギちゃんとあずにゃんの姿はなかった。
「唯ー、久し振りー!」
「久し振り、元気だった?」
りっちゃんと澪ちゃんを交互に見て、ふと一週間前の出来事が頭を過ぎった。
だけど、あれから特に何の連絡もなかったから大丈夫だと踏んだ。
さわちゃんが上手くまいてくれたし、それに二人は私がいることに気付いていないはずだ。
「ところで、今日はどういったご用件で?」
「あー、ちょっと唯に聞きたいことがあってさ」
言いにくそうに眉を顰めたりっちゃんが澪ちゃんに目配せする。
澪ちゃんは私に振るのかといった表情で少し沈黙した後、私に向き直って言った。
「最近、唯の様子が変だなって話してたんだ」
直接的ではなかったものの、嫌な予感は見事に的中した。
「前は連絡つかないことなんてなかったのに、結構な頻度でメールも電話も返ってこないし……」
「そうそう、この間も憂ちゃんから『お姉ちゃんが家に帰ってこない』って私たちに連絡あったんだぞ。大丈夫なのか?」
ここで黙ってしまえば墓穴を掘っているようなものだ。
真剣な眼差しの二人を交互に見つめて、私はいつもの笑顔を作る。
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