34:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)[sage]
2011/08/28(日) 02:47:25.50 ID:7L728IKno
「今日は部活にくるの?」
「もっちろんよ。ムギちゃんのお菓子が久し振りに食べたいわ」
「うふふ。ちゃんと用意してまーす」
私はさわちゃんと目を合わせることができなかった。
りっちゃんとムギちゃんが話をしているのをただじっと聞いていた。
なんでだろう。前はこんな感じじゃなかったのに。
「唯ちゃん?」
「は、はっ、はい!?」
急に名前を呼ばれたものだから驚いて声が裏返る。
「おーい、どうしたんだ唯、慌てちゃって」
「な、なんでもないよぉ……」
「久し振りに私と会えたから嬉しいのよね〜」
「ちっ、違います!」
「あらあらまあまあ」
本当はとっても嬉しかった。
何より、さわちゃんから声を掛けてくれたことが。
だけど、やっぱり一ヶ月以上会ってなかったから。
嬉しいよりも恥ずかしいっていう気持ちの方が大きくて。
「唯、顔真っ赤だぞ」
「え、う、嘘?あ、暑くない?ここ」
「そうか?」
それに、以前の私に戻れたような気がした。
そう思ってちらりとさわちゃんを見ると、さわちゃんも笑っていた。
これでよかったんだ。
私はそう自分に言い聞かせてみんなと笑うさわちゃんを見ていた。
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