36:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)[sage]
2011/08/28(日) 02:55:32.00 ID:7L728IKno
ギー太を背負って家を出る。
今日から学祭の練習だ。
さわちゃんとは連絡の取らない日が続いていた。
元々、さわちゃんはあんまり連絡をしてこない人だったから特別寂しいとは思わなかった。
それに連絡してしまえば、甘えてしまうことを自覚していたから。
だけど、これが日常になりつつあるのが怖い。
どこかで期待している自分がいる。
距離を置いているだけ、って。
さわちゃんなら大丈夫だ、って。
ずっと待っていてくれる、って。
私の勝手なこの期待は一体いつまで持つんだろう。
それにさわちゃんは私のこと、今はどう思っているんだろう。
せっかく元の私に戻れた気がするのに、何だか変だ。
さわちゃんとの距離が徐々に開き始めているような気がする。
部室に着いて皆といても不安は拭えなかった。
あんなに楽しいはずのお喋りも上の空だ。
「あー、ちょっとすごい話があるんだよ」
りっちゃんが何やら新しいネタを提供してくれるらしい。
私は気を紛らわそうと「なになに?」といかにも興味深く尋ねてみる。
「この間、学校の帰りにさわちゃん見たんだ」
嫌な予感がした。
カップを持つ手が震える。
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