53:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)[sage]
2011/08/28(日) 04:24:24.67 ID:7L728IKno
「さわちゃんも辛いのかもな」
りっちゃんはそう言った後、ぽつりと続けた。
「卒業するまで待っててもらえよ」
りっちゃんは足元に落ちていた小石を蹴った。
ころころと転がって、数歩先で止まる小石を満足気に見下ろした後、私を見て笑った。
「じゃないとさわちゃん、誰かに盗られちゃうぞ?」
私はりっちゃんが蹴った小石を、少し強く蹴った。
「……それは嫌だ」
自惚れてもいいのかな。
吹っ切れていないのは、私だけじゃないって。
そしたらまた少し、頑張れる気がする。
「りっちゃん……、ありがと」
「おう」
昨日と同じ夕焼け空の下を歩きながら、昨日とは違う気持ちの自分を見つけた。
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