159:1[saga]
2011/10/08(土) 23:53:41.75 ID:Ytwh+CC40
怖いんだ。どうしようもなく。
恭介の腕を治すことと、魔法少女になって戦うことを天秤にかけても釣り合わないくらいに。
そして口に出してしまったら、もう行くしかないことが分かってしまったのだ。
恐怖と暴力と理不尽が渦巻く、魔法少女の戦場へ---
さやかは込み上げてくる吐き気を懸命に堪える。
「…ッああ!!」
ガンッ!ガンッ!!ガンッ!!!
気がつけば、さやかは何度もフェンスに拳を叩きつけていた。
「…ううっ……なんで…私は………ぐすっ……」
しばらく叩き続けると、やがて嗚咽とともに、ズルズルと膝から崩れ落ちた。
「………」
その様子を、離れた位置からキュゥべえが見つめていた。
しばらく眺めていたキュゥべえは、ため息を一つつくと、踵を返し、去っていった。
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