194:1[saga]
2011/10/23(日) 12:03:05.42 ID:P8hJTuya0
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まどかは、生まれて初めて、自分の『死』を意識した。
いや、以前にもあったのかもしれないが、それらの比ではなかった。
まどかはこの時初めて、蛇に睨まれる蛙の気持ちが理解できた。
何かしら行動しなければ死ぬ。
それが分かっているのに、足が、体が、脳が、竦んで動かない。
「覚悟は-----」
不意に織莉子の声が耳に入ってきた。
「-----できてますか?」
その背筋の凍る声に、まどかは全身を振るわせる。
「せめてもの慈悲です。私の手で、苦しまないよう、終わらせてあげましょう」
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