196:1[saga]
2011/10/23(日) 12:05:21.51 ID:P8hJTuya0
「遠慮などせず、起爆させればいいではありませんか。私は構いません。
私にとって重要なことは、貴女の死による救世であって、私の生死は問題ではないのです。
自ら幕を引きたいのであれば、どうぞ。
私としても、それは望ましいことです」
織莉子は、表情を一切変えずに言った。本気でそう思っているのだろう。
「な、なんでわたしが死ぬことが、世の中を救うことになるの?!」
まどかは叫んだ。
「そんなの、絶対おかしいよ!! わたしが何をしたっていうの!!」
織莉子の足が、止まった。
「……あの子からは、何も聞いていないのですか?」
「あ、あの子?誰のこと?!」
「暁美、ほむらですよ。その様子では、何も教えてもらっていないようですね」
まどかは何も答えようが無かった。織莉子が何について言っているのか、分からなかった。
「いいでしょう。何も知らずに死ぬのは、誰でも嫌ですものね。教えて差し上げましょう」
織莉子の言葉を、まどかは待った。
何故自分が狙われるのか、その答えが、やっと分かるのだ。
それが分かれば、話し合いで解決できるかもしれない。
「貴女は、自分が何かしたか、と尋ねましたね。結論から言うと、まだ何もしていません」
まどかは怪訝そうな表情になる。
まだ、とは何だろう。
「これからなのです。これからそう遠くない将来、貴女は-----」
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