過去ログ - ほむら「…まるで犬のようね」
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208:1[saga]
2011/10/23(日) 12:22:53.60 ID:P8hJTuya0

*


「ッ!!」

 織莉子の表情が、歪んだ。
 その行動を予期できなかったらしい。
 織莉子の放った水晶玉は、まどか-----を突き飛ばしたさやかに命中し、体の至る所を抉っていった。
 
「……え?」

 まどかは何が起こったか理解できなかった。
 気がつけば自分は床にうつ伏せで倒れいた。
 そして、背中の上に覆いかぶさっている腕が、さやかのものだと気がつくのに、数秒かかった。

「さ、さやか、ちゃん……?」

「………………げほっ……」

 さやかは呼びかけに応えず、まどかの顔の横に、ドロォ、とした血を吐き出した。
 まどかは、顔から血の気が引くのと同時に、

「いやぁぁぁ!!」

 悲鳴をあげた。

「さやかちゃん、しっかりして!!!」

「……ま……、わ……はいい……、にげ…」

 まどかは急いでさやかの肩の下から手を回すと、さやかを抱えて起き上がり、必死に逃げだす。
 そうはさせまいと、織莉子は再び水晶玉を展開させる。


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