209:1[saga]
2011/10/23(日) 12:24:28.11 ID:P8hJTuya0
その時、
「おらぁぁ!!」
突如、外と面している壁が、斜めに大きく裂けた。杏子が槍で進路上の壁を切り開いたのだ。
壁が裂けた次の瞬間には、裂け目からマスケット銃の銃身が覗き、織莉子へ向けて火を噴く。
「なっ?!!」
織莉子は回避は間に合わないと判断し、展開させていた水晶玉でガードする。
織莉子の注意が、壁の裂け目に向く。
その直後。
「えっ?!!」
織莉子の背後に、ほむらが立っていた。
織莉子がその気配に気づいた時には既に、ほむらはその無防備な背に向けて、拳銃の引き金を引いていた。
弾丸は織莉子の皮膚を抉り、筋組織を突き抜け、肺に、心臓に、穴を開ける。
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