363:1[saga]
2011/12/11(日) 11:05:42.08 ID:e+HHFXwS0
まどかが街を一人で歩いていると、さまざまな人達とすれ違った。
プールで遊んだ帰りであろう親子。
山へキャンプに行った体験を語り合っている青年グループ。
海で日焼けしたらしい若い男女のカップル。
他にも夏を満喫している人達が多々目に付いた。
「…………」
まどかはすれ違うたびにじっと見つめていた。
皆、とても楽しそうに笑いあい、幸せそうだった。
まどかはそれらの光景を見て、羨ましいと感じていた。
そして同時に、何故自分は夏休みなのに何もしていないのだろう、と疑問に思った。
ソウルジェムが僅かに濁る。
「……っ!」
私ったら、何を考えてるの? 街の人々が笑って暮らせるよう願って、今の私になったんだよ。
そうだよ。これはいいことなんだよ。これからも皆が笑っていられるよう頑張らなくちゃ!
まどかは頭を振り、頬を叩いて気合を入れなおす。
そして自販機を見つけると、すぐさまジュースを買い、一気に飲み干す。
「ふぅ……。……よし!」
一息ついたとばかりに深く息を吐くと、碌な休憩も無いまま、再び魔女探索へと歩き出す。
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