421:1[saga]
2012/01/04(水) 13:43:58.98 ID:SjtKh4Fw0
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喫茶店を飛び出したまどかは、あても無く街を走っていた。
今、分かった。
やっと、分かった。
今更、分かった。
何故ほむらちゃんが忠告してくれていたのか、今になってようやく分かってきた。
私を、魔法少女のシステムという、負の----暴力の連鎖に巻き込まないように。
魔女を殺した私が、魔女になって殺されないように。
私なんかを守るために、そんなことのために、命を賭けてくれていたんだ----
いや、それだけじゃないかも知れない。
まだ何か理由があるかも知れない。
でも----それを確かめるには、ほむらちゃんから直接聞くしかない。
ほむらちゃんに会いたい。
会って、話がしたい。
それで----ん? あ、あれ?----
まどかは急に走るのをやめた。
呼吸は荒く、心臓もバクバクと脈打っている。
だが、その鼓動は走っていたときよりも早く、そして、ぶわっ、と全身の毛穴という毛穴から汗が出てきた。
この時のまどかは、一つ重大な過ちを犯していることに気がついた。
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