過去ログ - ほむら「…まるで犬のようね」
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484:1[saga]
2012/01/29(日) 12:04:27.06 ID:6kqct4zw0

「……ん? あ、あれ? これって……」

 まどかは、自身のソウルジェムが何かに反応していることに気づき、また足を止めた。
 物思いに耽っていたせいか、それとも随分と間が開いてしまって勘が鈍っているのか----まどかは、ソウルジェムが魔女か使い魔の魔力を感知しているのだという考えへ至るのに、数秒かかった。

 久しぶり。本当に久しぶりだ。不謹慎だが、心が躍る。
 しばらく感じてなかった、『誰かの役に立てる』という感覚。
 これだけしか取り柄の無い私が、唯一、誰かの為にできること。

 ----さあ、魔女狩りの時間だ。

「……あっちだね」

 行こう。
 すぐ行こう。
 今すぐ行こう。
 きっと、放置すれば魔女はどんどん増えて、グリーフシードをいっぱい落として、私はもう少しだけ生きることができるだろう。
 でも----やっぱり、私に他人を犠牲にしてまで生きる価値は無い。
 魔女や使い魔を倒すことは、そんな私に与えられた、唯一の役割なんだ。
 私に出来ることは、これしかないんだから。
 だから、やるんだ。
 どんな結果になろうと、最後まで。


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