過去ログ - ほむら「…まるで犬のようね」
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486:1[saga]
2012/01/29(日) 12:06:11.77 ID:6kqct4zw0

「……!!」

 その匂いをまどかが認識したのと同時に、使い魔たちが一斉にまどかへ振り返る。
 おそらく、使い魔たちも匂いに反応したのだ。
 まどかは左手に弓を、右手の指の間に三本の矢を、それぞれ持った。
 そして弓を構え、一本目の矢を弦に掛けて引き、狙いを定める。
 使い魔たちが集団で固まって襲い掛かってきた。

「えいっ!」

 まどかは冷静に、撃ち放つ。
 放たれた矢は分裂し、集団の前衛を撃ち抜く。
 撃ち漏れた二匹が跳びかかって来た。

「やっ!」

 まどかは慌てることなく、一匹目を左横蹴りで、二匹目を右後ろ回し蹴りで撃退する。
 背後から使い魔たちの別集団が、正面から一瞬遅れて第二陣が、突進してくる。
 まどかは蹴りの勢いそのままに、右足を軸にして深く腰を落としながら反転し、同時に二本目の矢を引き、照準と使い魔の集団が交わった瞬間に撃ち放つ。
 矢は分裂し、背後からの集団を全て撃ち抜いた。
 正面からの集団が、まどかの背後に跳びかかって来るのと同時に、

「とうっ!」

 まどかは前へ宙返りする。
 そして宙で三本目の矢を引くと、使い魔たちへと撃ち放つ。
 上下反転した視界には、矢が全て命中する様子が映った。



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