過去ログ - ほむら「…まるで犬のようね」
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503:1[saga]
2012/01/29(日) 12:23:17.36 ID:6kqct4zw0


*


 見滝原だけでなく近隣の街にいる魔法少女とその素質をもつ全員が、一斉に空を見上げた。
 そこには、雲を突き抜けるほど巨大で、遠くにいても気がつくほど強大な魔力を持った、夕陽の逆光で黒いシルエットに見える魔女が、突如出現していた。

「な、なに……あれ……」

 さやかは自室の窓から乗り出し、魔女を見上げながらケータイを掛ける。

『只今電波の届かない所にいるか----』
 
 何度もまどかのケータイに掛けるが、一向に繋がらない。
 こんな肝心な時に、一体どこへ行ったのよ……。

 埒があかない。
 そう思ったさやかはまどかの家へと向かうべく、家を飛び出した。
 走りながら再びまどかのケータイに掛ける。
 聞こえてくるのは機械的なアナウンスのみだった。

「……ああもう!!」

 短く悪態をつくと、さやかはケータイを握り締めて走ることに集中する。
 まどかの家までもう少しというところで、さやかはこちらに背を向けて魔女を見上げている杏子を見つけた。




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