534:1[saga]
2012/03/04(日) 15:39:16.06 ID:7s5pwasZ0
「や……やく、そく……」
「……まどか?」
先ほどまで笑顔だったまどかの表情は苦渋に歪み、胸に手をあて、
「……はぁ、はぁ、はあ、はあ、はっ、はっ! はっ!」
息苦しそうに激しく呼吸を繰り返しだした。
「まどか?! どうしたの?!」
ほむらは、その明らかに異常な様子を見せるまどかの両肩を抱き、落ち着かせようとする。
「ごめん! ちょっとどいて!」
そこへ、さやかが紙袋のようなものを広げて、ほむらの前に割り込んできた。
事情も分からず、対処法も思いつかないほむらは、素直に一歩下がる。
さやかは紙袋を、まどかの鼻と口を覆うようにあてがった。
まどかは、紙袋の中に息を吐き、紙袋の中の空気を吸う。
「まどか、落ち着いて。
ゆっくり、ゆっくりと深呼吸して。
----そうそう。大丈夫だからね。誰もまどかを責めたりしてないからね」
その状態での呼吸を繰り返す。
すると、まどかの呼吸が徐々に落ち着き始めた。
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