539:1[saga]
2012/03/04(日) 15:44:10.38 ID:7s5pwasZ0
「私もまどかの御両親に『娘をよろしく頼む』って言われたいわ!」
「…………」
さやかは開いた口が塞がらなかった。
そんなさやかの心情など露知らず、ほむらはさやかを指差しながら再度口を開く。
「美樹さやか。貴女にまどかは渡さない。まどかは私の嫁になるのよ!」
さやかの眉間に皺が寄った。
ほむらが何を言っているのか、理解出来なかった----いや、したくなかったのだ。
さやかは考えた。
あれ? 私達は今の今まで真面目な話をしていたんじゃなかったっけ?
なのに、突然、何?
まどかは私の嫁宣言?
コイツはあれか、もしかしなくとも空気が読めないのか?
----仕方ない。ここはこのさやかちゃんがほむらに合わせるか。
それと後で空気の読み方を教えてやるとするか。
「ふっふっふっ。なーにを言ってるんだか。
もうあたしとまどかは親公認の仲なんだからね。
まどかはあたしの嫁になるのだーー!」
そう言いながら、さやかは大げさな身振りで、まどかの方へ振り返った。
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