546:1[saga]
2012/03/04(日) 15:51:12.48 ID:7s5pwasZ0
まどかは首を横に振る。
「ん〜ん。その子とは、夢の中で会っただけなの」
「…………え?」
「実際には会ったこともないし、見たこともない。
でも、その子のことが頭から離れないの。
今までその子のことを忘れてて、夢がきっかけで思い出したカンジ……かな?」
「…………」
「それと一緒にね、わたし、とにかく歩かなきゃって気持ちになっちゃって……。
歩いてないと、押しつぶされそうなくらい、とても不安な気持ちになるの。
本当にね、自分でも理由とかは分からないの。
でも、その子のことを考えると、居ても経ってもいられなくなって……。
たぶん、だけどね----きっとわたしはその子と一緒に歩きたかったんだと思うの」
「…………」
まどかは目尻に涙を溜め、項垂れながら言う。
「……ごめんね、こんな夢の話で……。
訳分かんないよね。
気持ち悪いよね。
わたしと一緒に居るの、嫌だよね。
でも、それでも----わたしの気持ちを全部言わなくちゃダメだって声が、わたしの中から聴こえた気がして……」
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