過去ログ - ほむら「…まるで犬のようね」
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547:1[saga]
2012/03/04(日) 15:52:10.36 ID:7s5pwasZ0

 今にも泣き出しそうなまどかを、ほむらは優しく抱きしめる。
 まどかは突然の抱擁に驚いた。

「……ふぇ?」
以下略



548:1[saga]
2012/03/04(日) 15:53:10.01 ID:7s5pwasZ0

 二人の唇があと数センチのところまで近づいた時だった。

「お待たせ〜。このさやかちゃんが売店の弁当争奪戦を勝ち抜いて今帰って、来た、ぞ……」

以下略



549:1[saga]
2012/03/04(日) 15:54:15.22 ID:7s5pwasZ0

*

「まったく、食べ物で遊ぶからこうなるのよ」

以下略



550:1[saga]
2012/03/04(日) 15:55:11.51 ID:7s5pwasZ0

「……それでぇ?
 空気を読めるほむらさんは、まどかに一体何をしようとしていたのかなぁ?
 ほぉら、お姉さんに経緯を頭から話してごらん?」

以下略



551:1[saga]
2012/03/04(日) 15:56:10.25 ID:7s5pwasZ0

「ふうん……夢、ねぇ……。
 こりゃあ、確かに他人には言えないよねぇ」

 普通にこんな話されたら笑っちゃってたかもね、とさやかが言う。
以下略



552:1[saga]
2012/03/04(日) 15:57:09.75 ID:7s5pwasZ0

「も、もう……。ほむらちゃんってば……。
 からかわないでよ……」

 そう言いながらまどかが、弁当と三人分のリンゴジュースを手に、モジモジとしながら部屋に戻ってきた。
以下略



553:1[saga]
2012/03/04(日) 15:58:12.16 ID:7s5pwasZ0

「……何となく思ったのだけど、もしかしてさっき話してくれたあの子のこと? 私に似ているとかかしら?」

 さやかはまどかの言葉を、笑い飛ばしたりはしなかった。
 まどかから直接聞いてはいないが、ほむらのこの反応から、まどかの『散歩』の原因となった夢のことを言っていると察したのだ。
以下略



554:1[saga]
2012/03/04(日) 15:59:15.68 ID:7s5pwasZ0

「そんなにそっくりなの? じゃあ----」

 ほむらはまどかに微笑みを向ける。

以下略



555:1[saga]
2012/03/04(日) 16:00:09.54 ID:7s5pwasZ0

 ほむらとさやかの説得に、まどかは頷いた。

「……うん。じゃあ、ちょっとだけやってみようかな……」

以下略



556:1[saga]
2012/03/04(日) 16:01:10.33 ID:7s5pwasZ0

 気がつけば、まどかは涙を流していた。
 それはもはや演技や練習といったものを飛び越えた、本心からの謝罪の言葉であった。

 とにかくやめさせなければ! ほむらとさやかは同時にそう思った。だがどうすればいいのか----
以下略



557:1[saga]
2012/03/04(日) 16:02:09.86 ID:7s5pwasZ0

 まどかは、体の奥底から瞳へと、何かが汲みあがってくるのを感じた。
 頬を何かがつたう。
 手で拭ってみると、それは涙だった。
 まどかの瞳から、大粒の涙が零れ出ていたのだ。
以下略



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